一言でクリーン電源(交流安定化電源)と言っても、その方式には多種多様の方式があります。
一般的に交流安定化電源は、能動的(アクティブ)に波形整形するものを指しますが、オーディオの場合、ノイズフィルタやノイズカット・トランスなども電源製品として扱われていいます。下表にその種類と特徴を掲載します。
電源ノイズやひずみを受動的に抑制するパッシブ方式に、ノイズフィルタやノイズカット・トランスがあります。一方、ノイズやひずみを積極的に抑制、補正するアクティブ方式には、リニアアンプ方式やインバータ方式があります。
それぞれ特徴がありますが、パッシブ系はノイズ除去や効率が高いものの、波形補正機能や電圧、周波数の安定化もしくは変換する機能を有していません。(トランスは電圧変換ができます)その分、価格的には非常にリーズナブルで購入しやすい物となっています。
また、アクティブ系はリニアアンプ方式、インバータ方式いずれにおいても、様々な制御機能を有しており、ノイズ除去はもちろんのこと電圧、周波数の安定化や、低ひずみ化が可能です。しかし、リニアンプ方式は内部に大きなトランスを搭載している他、その効率の低さから大掛かりな熱対策が必要となり、非常に重く、大きくなるという特徴があります。これに対し、インバータ方式は変換効率が高いため、発熱も少なく小型軽量化においては、他の方式から群を抜いています。その一方で、インバータ方式が考案された当初は、輻射ノイズを発生するデメリットがありましたが、昨今のノイズ抑制技術により十分な実用レベルに達しています。
「KOJO TECHNOLOGY」のクリーン電源は、このインバータ方式を採用しています。